ネオクラ車長く乗るためのメンテナンス!交換すべきパーツは?
90年代に作られたネオクラシックカー車。90年代の車にしかない電子制御が少ないダイレクトな操作感や今の車種にはないデザインなどなど、魅力もたくさんあり、やはりどうしても乗りたい!と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、生産から30年を経過した車種も多くなってきており、中古車で買った場合、修理ばかりでまともに乗れない!といった車もあります。そんなネオクラ車を長く乗るためにまずはしておいた方がいい交換部品、確保すべきパーツはなにか!
自分の経験も踏まえて紹介します!
1.ブレーキマスターOH
まず交換すべきは保安部品の一つであるブレーキマスターのOH。ブレーキマスターはブレーキペダルで踏みこむことで、マスターのピストンが動き、油圧をかけることでキャリパーのピストンを動かすものです。
なぜ、キャリパーOHよりも上かと言いますと、キャリパーのOHキット(シールキット)は社外品(ミヤコ製やSeiken製)があるが、ブレーキマスターOHキット(ピストン)は社外品が出ていない場合もあるためです!さらに言うと車種によってはブレーキマスター関係のパーツが製造中止になってたりします・・・なので、早めに交換。なんならパーツを予備で持っておくのがおすすめです。
しかもブレーキマスターが劣化すると、ブレーキフルードがブレーキマスターとマスターバックの間から漏れてきてしまいますが、ブレーキフルードは塗装を剥がしてしまいますので、周辺の塗装が剥がれる→錆発生 と 板金まで必要になることがあり、被害が大きくなります。
そもそもブレーキマスターがダメになったら走れなくなりますので、早いところ交換しておくのがいいです。
2.エンジンマウント交換
意外とちぎれたりしているのがエンジンマウント。ゴムでできていますので、徐々に劣化してくることで本来の位置より下がった状態になります。特に古い車ですと、変速ショック大きいなぁと思っていたら、エンジンマウントがちぎれていたというのもあります。(ちなみに自分はガッツリ切れていました。)
しかも車種によってはブレーキマスターと同じく製造中止になっている場合もあります。強化品とか社外があれば、問題ないですが、ない場合も多く、ちぎれたままだと悪影響(エンジンが下がった状態)もありますので、純正部品が変えるうちにささっと買えてしまうのがおすすめです。
しかもエンジンマウントは交換したら変速ショックが柔らかくなるなどいいことづくめなので、予防保全として実施するのはオススメです!
3.ベルト交換+プーリー交換
次はベルト関係とプーリーの交換です。プーリーは主にクランクシャフトやカムシャフトについており、エアコンのコンプレッサー、パワステポンプ、オルタネーターなどを回すのに使っている、車を動かす上で重要な部品です。
仮にベルトが外れてしまった場合には、外れたベルトが周辺のホースなどを傷つけてしまうことで、被害が拡大、修理費用が高額になることがあります(そのまま車を降りてしまうといったことも・・・)。
基本的にはベルトが外れる原因は、ベルト自体の劣化とプーリー錆や欠けによるベルト損傷です。 そのため、長く乗ろうと考えた時には交換しておいた方がいいパーツです。
なお、ベルトは消耗品であるためか、あまり製造中止になっているイメージがありませんが、プーリーについては一部である車種も出てきてますので、新品交換の他にできれば予備パーツがあれば安心ですね!
車種によっては社外品も出ているため、純正品がない場合は社外品という選択肢もありですね。
4.ホイールベアリング交換
次はホイールベアリングです。特にネオクラ車は、製造から時間が経っていることもあり、潤滑油が減ってきていたり、ガタが出始めていることも少なくありません。走行中ゴロゴロといった音が出ているのであれば、要注意です!
基本的には10万Kmを超えても問題ない場合もありますが、やはり経年劣化している部品。交換することで車がスイスイ進むようになり、パワーが上がったように感じることもあるので、交換してしまうことをお勧めします。
また、ホイールベアリングは一部の車種では専用品(他車種に設定がない)であるが故に製造中止(ご相談部品)になっているものもあります。まだ純正で出るのであれば、早めの確保をオススメします。
5.ウェザーストリップ、ドアモール交換
性能には大きく影響しませんが、大事なのがウェザーストリップ、ドアモール類です。 ゴムパーツは紫外線や空気中のオゾンと反応し、経年劣化していくものであり、他の部品に比べ寿命も短い部品です。しかし、あまり交換されることがないせいか、廃盤になりやすい傾向にあるようです。
特にドア関係のモールは走行中の風切り音が大きくなったりと快適性に関わりますし、さらには雨漏りがして来るなんてこともあります・・・愛車の車内が水浸しはショック大きいですよね・・・
自分も雨漏りしてきたことで、フロアマットがカビてしまい。余計な出費を払ったこともありますので、長く乗りたいのであれば、是非とも交換したい部品デス。
6.足回りブッシュ打ち替えorアーム交換
こちらも経年劣化しやすい部品の足回りのブッシュ類。
エンジンマウントと同じく、経年劣化に伴って千切れてしまうことがあり、その場合にはガタが大きくなって走行中の異音、タイヤの偏摩耗やふらつきが出るなど走行に影響が出てしまいます。
足回りの部品によっては、アームのASSY交換でしか交換できないもの(アッパーアームやトーコントロールアームなど)とブッシュを打ち替えれるもの(ロアアームなど)があります。
ちなみに社外品も出ている場合がありますが、車検時に構造変更が必要ですので、ハードルが高いです。こだわりがなければ純正を購入するのがオススメ。
ただし足回りの打ち替えは外す部品も多く、結構な工賃になるため、なかなか踏ん切りが付かないことが多いと思います。
そんな場合にはうまくDIYを駆使すると工賃を浮かせることができますよ!
7.ブレーキキャリパーOH
長年使用してくるとキャリパーのダストシールが劣化し、水分やゴミがピストン部に侵入し、動きが渋くなったりしてしまいます。また、ブレーキパッドが減ってくると、必然的にピストンが出た状態となり、穴あきが発生しやすくもなるので、リスクは高まってきております。
ちなみにOHせずにいるとブレーキキャリパーの固着(引きずり)が発生し、軽微な場合は燃費・馬力の低下、ひどい場合には熱でゴムのシール材がダメになってしまいフルードが漏れることもあります。
一度OHしておけば車検3回くらいは大丈夫かと思いますので、長く乗りたい!ということであればやっておいて損はないかと思います。
ちなみにブレーキキャリパーのシール材はミヤコやSeikenからOEMでOHキット出ておりますので、廃番になりそうなので、どうしても早めに!という訳ではないので、優先順位的には下の方かと思います。(意外と軽微な引きづりなら気付けなかったりしますし・・・)
8.ドラシャ、ステアリングブーツ交換
ゴム部品の経年劣化により裂けてしまう恐れがあるドラシャブーツ。裂けた状態になるとドラシャのユニバーサルジョイント部のグリスが飛び散ってしまい、潤滑ができなくなるほか、異物がドラシャ内部に入り込むことで、ドラシャが破損・交換になる恐れがあります。
裂けた状態でもフツーに走れますが、そのまま放置してドラシャ交換となったら、ASSY費用で5万とかかかるので予防で交換しておくか、裂けたらすぐに交換するのをお勧めします!
なお、ブーツだけならミヤコやseikenからOEM版が出てるので、廃盤になる可能性は低いので、あまり急がなくても大丈夫です。

9.オルタネーター交換
突然クルマが止まった!なんてことになりかねないのがオルタネーター(発電機)の故障。
そのほかにも経年劣化によってスムーズに回らなくなり、エンジンパワーを無駄に喰ってしまうこともあり、馬力が下がったりしてしまいます。
リビルトパーツも豊富にあるので、できれば早めに交換しておくと安心です。
以上、個人的にネオクラ車を長く乗りたいのであれば交換しておきたいパーツリストでした。
まとめ
以上、長く乗るために交換しておきたいものリストでした。
項目 |
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ブレーキマスターOH |
エンジンマウント交換 |
ベルト類交換+プーラー交換 |
ホイールベアリング交換 |
ウェザーストリップ、ドアモール交換 |
足回りブッシュ打ち替え(orアーム交換) |
ブレーキキャリパーOH |
ドラシャブーツ交換 |
ステアリングラックブーツ交換 |
オルタネーター交換 |
結論、廃番になる可能性が高く、壊れると動かせなくなるものから順にやるのがいいです。
交換するものも多いし壊れてからでもいいんじゃない?
考え方次第ですが、壊れてからだと逆に費用が高くなることもありますので、計画的に進めるのをおススメします!
予算と優先順位をうまく考えて順次交換していきたいですね!
それでは!