ロアアームなど偏心ボルト固着解消方法選!原因や防止対策も!

アライメントを取ろうとしたら、調整用の偏心ボルトが固着している!といったことは雪国の車ではよくあります。

特に車高調を入れて車高を下げたときはアライメントは必須なので、このボルトの固着が解消しないことにはまともに走れません・・・

というわけでアーム類の偏心ボルト固着時の対策について、書いていきます!

そもそも固着の原因はなに?

そもそもしっかり締まってるのになんで固着するの?

アームのブッシュ穴とボルト間にはごくわずかな隙間があり、そこから水が入ってしまうので、錆が発生し、固着します!
特に雪国のように融雪剤をまく地域の車は、塩水が隙間に入ることになるので、よく錆びます…

一度固着するとどんどん錆が回るので早めに対処しないとどんどん固着が強くなるので、要注意です。

固着解消に向けた前準備

ボルトの固着の際に共通して言えるのは潤滑剤をたっぷり塗っておく、ということです。

これをすることで、固着部位に潤滑剤が浸透し、ネジが回りやすくなります。

とりあえず、CURE556からでいいので吹いておきましょう。ちなみに、余裕があるのであれば、ワコーズのラスペネが浸透力高くて、浸透系の潤滑剤では一番いいです

また、今の調整位置を記録するため、合いマーク(マーカーで線を引く)を引いておきましょう。

方法1:ハンマーで叩く

原始的な手段ですが、ハンマーで叩く方法です。

コンコンと弱い力で叩くのではなく、思いっきりガツンと叩いて、一瞬のインパクトで張り付きを解消するイメージです。

ただし、アームの取り付け部が歪む恐れがあるので、心配な方は別の方法を取るべきです。

方法2:力づくで回す。

固着している部位は、簡単に言うとアームのブッシュ穴とボルトが接着剤(錆)で張り付いてるような状態です。

これを力づくで回すことで、張り付きを解消しよう!という趣旨です。(穴には特にネジは切られてないので、力づくで回してもネジ山が舐めることはありません。)

しかも、ハンマーで叩くのと違い、てこの力を利用しているので、より取れる可能性が高まります。

ちなみに、この方法で解消するのは、固着が軽微な場合です。あまり解消しないようであれば、ブッシュを捻じ切ってしまう恐れがあるので、ほどほどにしましょう…

方法3:シャコ万で挟み込む!

次はシャコ万で挟み込むことで、ネジを締め付ける力を利用して、ハリつきを取る方法です。

この方法はギヤプーラーを使って外すのと同じ方法ですが、足回りのアームにはプーラーは入らないので、シャコ万を使います。

大型のものであれば、かなりトルクをかけれるので、ボルトの貫通方向に強い力をかけることができます。また、ハンマーで叩く方法では、叩いた力が後ろに逃げますが、この方法だと挟み込むので、確実に固着部位へ力をかけることができます。

対策4:火で炙る(ヒートガンで熱する)

固着した時にかなり効くのが火で炙ること。ただ、足回りは燃料配管もあるので、ガスバーナーとかではなく、ヒートガンにしておきましょう!

やり方は固着している部位にヒートガンを当てて、ある程度熱したあとに方法1〜3’を試して見てください。

ただやりすぎるとブッシュが熱でダメになることもあるので、ほどほどに。

最終手段:ボルトの切断!

最終手段はボルトの切断、切る位置はブッシュとボディ側の取り付け部との隙間。

ノコを入れて手で切るのが他の部位を削ってしまうこどがないので、一番いいですが手間がかかるので大変です…

かと言ってグラインダーできるのは、他の部位を削る恐れがあるので、慎重に…。ただし、アームごと新品交換(ASSY交換)するのであれば、ブッシュのところをグラインダーで切ってください。

予防策は、スレッドコンパウンドの塗布!

上の方法でなんとか固着を解消した場合でも対策を取らなければ、またすぐに固着します。

そこでやってもらいたいのが、ボルトへのスレッドコンパウンドの塗布です!

これをすることで、ブッシュの穴とボルトの隙間をグリスで埋めることができるので、錆の発生を防止できます。

もちろん、外したボルトのサビをサンドペーパーなどで十分落とした状態でやってくださいね!

ちなみに、固着してないアーム類のボルトについても一度外して、スレッドコンパウンドを塗っておくことをお勧めします。アーム類のボルトって、どこが固着するかわかりませんからね…

ちなみにスレッドコンパウンドのおすすめはパークツールのものです。1000円くらいと安く、量も多いためです。(ただし高温にならない部位のみに使用することをお勧めします)

まとめ

というわけでアーム類ボルトの固着解消でした。

ネオクラ車は古いだけあって、状態によっては固着との戦いになることを多々あります。お店に出すにしても、固着解消は手が折れるので、工賃が高くなったりすることもあるので、できれば自分でしたいところです。

ここで紹介した方法は、固着解消にも役立つものもありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

注意事項

当サイトの記事は可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)