車高調全下げからさらに下げる方法4選!さらに5cm下げる方法について!

車好きならまずドがつくほど定番カスタムパーツは「ホイール」「エアロ」そして「車高調」かと思います。
初めて純正から車高調に買えた時のワクワク感は今でも忘れませんが、少し経つと、車高、もうすこし下げたい・・・と禁断症状のように思う人もでてくるはずです!
しかし!車高調を全下げ状態にしてもそこまで落ちない、車高はまだ高い!ってこともあります。
そもそも車高が落ちにくい車高調だったのかな?もしかして買い換えなきゃだめかな・・・
買い換えるより低コストで車高を落とす方法はあります!せっかく高いパーツを買ったのですから友好活用しましょう!
というわけで車高をさらに下げる方法4つを紹介します!(基本的にフルタップ車高調についてのみ記載します!)ちなみに参考費用を書いていますが、全て工賃を除く購入費用です。
下げる前に知っておきたい車高調知識
まず簡単に知っておきたいのは、各部の部品名称です。簡単に図で示しましたので参考にしてみてください。
よく「全下げ状態なのに車高があまり落ちない!」という人がいますが、全下げとはどんな状態なのかと言うと、ブラケットの下げ幅がもうない状態のことを指します。
車高長を買ったままの状態(いわゆる吊るし)では、一般的にはここまでが車高を下げる限界のところです。ここまで下げたら、別の方法を取らないと下げれません。ではさらに下げる方法について紹介します!

1.車高調の皿抜き【オススメ度★★☆】
まずはお手軽なところで、車高調の皿抜き(スプリングシートの取り外し)です。
車高調は、スプリング固定用のシート2枚とブラケット固定用のシートが1枚で構成されていますが、すでに全下げしている方なら、全てのシートが密着している状態かと思います。
自分が使っている車高調(ラルグス)だとシート1枚で8mmですので、スプリングロックシート・ブラケットロックシートを抜くことでで合計16mm下げることが可能です。またシートを2枚抜いた場合にはブラケットをスプリングシートでロックする感じで締め込んでください。
ちなみに、シート抜いた文ショックカートリッジが下からでますので、FFや4WDの車はドラシャブーツとの干渉に注意です!干渉している場合、ブーツが裂けてしまい。ドラシャが壊れますので・・・
ただし、下げ量としては、あまり満足できる量ではないかもしれません・・・もっとガッツリ!5cmくらい下げたい!というのであれば、別の方法を取るべきです。

2.バネレートを下げる【オススメ度★☆☆】
次はスプリングの買い替えが必要になりますが、バネレートを下げることで車高を下げることができます。
バネレートを下げるとなんで車高がさがるの?
それを説明するためには、バネレートについての説明が必要ですが、簡単に言うと、バネを縮める力は車重で決まっているので、車を支えるための力(バネレート)を下げることで、1Gかかっている際にバネが吊るしのスプリングより縮んだ状態なるため、車高を下がるというものです
(詳細は別に書いてみますね!)
例えば、前車軸の重量が600kgの車で、今のレートが7kgf/mmである場合、それを4kgf/mmのバネに変更することで、-3cm程度下げることができます。(車高の下げ量:-32mm=300[kg]/7[kgf/mm]-300[kg]/4[kgf/mm] )

ただし、下げれるには下げれるのですが、車高調の伸びストローク長(車高調の底付きまでの縮みしろ)も短くなるとともに、バネが柔らかいので、段差でのストローク量(縮み量)も大きくなってしまい、あっという間に底付き(もしくはバンプタッチ)してしまいます。
底付き、バンプタッチしてしまうと、段差で突き上げられるような衝撃発生し、乗り心地が非常に悪くなります。
なので、この方法は底付きまで十分な余裕があり、段差でのストローク量が増えたとしても、底付きしない、ストローク長が長いショックカートリッジがついている場合です。ただ、この方法を取るぐらいなら後で紹介するヘルパースプリングを使った方法を試してみてください。
3.短いバネを買って、バネを遊ばせる【オススメ度★☆☆】
これもあまりお勧めできない方法ですが、一応紹介します。いわゆるバネカットのような状態となる方法で、ジャッキアップなど、車高長に荷重がかかっていない(0G)状態の時にバネがアッパーシートとスプリングシートで固定されていない、遊んだ状態とすることで、着地(1G)状態で遊んでいる分ショックが縮むことを利用して車高を下げる方法です。
ただし!走行中にくぼんだところを走行する際、バネがフリーとなることでシャフトにぶつかるなど、ガタつきが生じるので、異音が大きいなどデメリットも多いです(ちなみに車検にも通りませんし、ディーラーでもバネが遊んでいたら、入庫拒否される場合もあります)

4.ヘルパースプリングを使う【オススメ度★★★】
次の方法はヘルパースプリングを使う方法です。ヘルパースプリングとは、静止状態では縮み切ったバネで、バネレートが非常に低い(おおよそ2kgf/mm)のものです。
縮み切っているならなんで使うの?ただの嵩上げにしかなってないんじゃないの?
静止状態で縮み切っているということは、その分のショックカートリッジが縮んでいるので、車高が下がるんです!いってしまえば、バネを遊ばせる方法と下がる原理は一緒ですが、バネが遊ぶことをヘルパースプリングで防止しているイメージです。
図で表すと、こんな感じです。車種、ヘルパーにもよりますが5cmくらいは下げれます。

また、ヘルパースプリングを使って下げることで、
- 伸び側のストロークが増えるので、路面の追従性が良くなって、乗り心地が良くなる(くぼみでガツンとした突き上げ感が弱くなる)
- 2WDで車高を下げた際に、段差に腹下が接地、駆動輪が浮いてしまって動けなくなる現象、いわゆる亀るのを防げる(かもしれない)。理由は腹下が接地しても、駆動輪がヘルパースプリングによって伸びるので、タイヤが浮かないためです。
といったメリットがあります。
ヘルパースプリングを買うときは、0Gの全長と、1G時(密着時)の全長の差をみると下げ幅がわかるので、チェックしてみてください。
4.ショートショック、ショートスプリングに変える【オススメ度★☆☆】
次はお金もかかりますが、ショートショック、ショートスプリングに変える方法です。
特にFF車、4WD車で、ショックカートリッジがドラシャブーツに干渉する場合にはこの方法しかありません。
下の図のように全下げすると、車種によってはドラシャブーツと接触してしまい、このまま走ると、ドラシャブーツが裂けて最悪の場合ドラシャが壊れます。
そんな時は、干渉を防ぐために短いショックに変えることで、同じ下げ量でもブラケットの底からショックが突き出てこないので、下げ幅を稼ぐことができます。

ただし、そもそもメーカーによってはショートショックを変えないことがある(むしろ大半)なので、結構ハードルが高い方法です。方法がない訳ではないのですが、それに着いては別で書きたいと思います!
まとめ
全下げからさらに下げる方法は以上で、まとめとしては以下の表のとおりです。
方法 | オススメ度 | 費用 |
1.シート抜き | ★★☆ | 0円 |
2.バネレート下げ | ★☆☆ | 1万円(バネ代) |
3.バネを遊ばせる | ★☆☆ | 0円 OR 1万円(バネ代) |
4.ヘルパースプリング | ★★★ | 2万円(バネ代) |
5.ショートショックへ交換 | ★☆☆ | 4万〜(ショック購入+α) |
それぞれの状況に応じて試してみてください!多少費用はかかりますが、ヘルパースプリング+ショートスプリングの方法が安全で下げ量も大きいですし、良いと思います。
ただし、限界まで下げたい!という過激なユーザーからすると、ヘルパースプリングと通常のスプリングの間にスプリングシートを挟まないといけないことや、密着時に数CMくらいの厚みがあることで、理想の車高にならないということもあるとか。
足回りのセッティングは狙うところが違うので、自分のやりたいことを考えて、試行錯誤してみてください!
では!
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