ブレーキパッドをDIYで交換!手順やグリス等の必要部品の買い方について

ブレーキパッドをDIYで交換!手順やグリス等の必要部品の買い方について

消耗品の一つであるブレーキパッド。車検時に交換する人も多い部品ですが、意外と工賃が高いもの。

というわけで、今回は自分でする整備のうち、ブレーキパッドの交換について、交換周期や予算(DIYで浮かせれる金額)や、手順などについて書いていきます!

【整備の概要】

概要項目内容
標準的な点検・交換周期・走行距離30,000〜50,000kmごと(目安)
・パッド残量2mm以下
予算(専門工具等)2輪で4,000円(パッド代3,000円、グリス代1,000円程度)
4輪だと7,000円
 (参考:工賃)2輪で約6,000円〜10,000円+パッド代
難易度★★☆☆☆(ややかんたん)

ちなみにこんな症状が出たら交換基準です!

  • キーキー鳴る場合(パッドの残り溝が少ないと鳴ります)
  • あきらかに止まらない(パッドの残り溝がなくなっている)

必要な工具、消耗品

工具備考
メガネレンチorソケットレンチ
ブレーキピストン戻しコーキングガン、Cクランプで代用可
スポイト(シリンジ)100均で売っているもので可
消耗品備考・オススメ品
ブレーキグリス(シリコングリス)KURE:シリコングリースメイト
Wakos:ラバーグリス
ブレーキパッドグリス
※スレッドコンパウンドでも代用可
※パッドに付属する場合は購入不要
キタコ:ブレーキディスクパッドグリス
ニチモリ:パッドグリースFX−4100

グリスにも種類があって、特にキャリパー近辺にはゴムが多用されているので、ブレーキグリスは、ゴム製品を痛めないシリコングリスもしくはラバーグリスを使用してください。オススメはKUREのシリコングリスです。これはゴムの保護剤としても使用可能で、ブレーキ以外にも使えるため、工具箱の肥やしになるということがないのでオススメです!

またブレーキパッドグリスは、キタコ製の小さいのが使い切りでオススメ。ただし、g単価が割高になるので、それであれば大きめのグリスを買うのもオススメ。ちなみにスレッドコンパウンドでも代用可能ですので、持っている方はわざわざ購入する必要はありません。

ブレーキパッドの購入方法

ブレーキパッドの買い方は基本的にはネットショッピングで可能です。

ブレーキパッドは色々なメーカーから出ており、純正品よりも効きが良いものもありますが、このサイトでは、基本街乗りのネオクラ車をコスパよく維持!がモットーですので、純正品相当の互換品の購入方法について紹介します。

自分がオススメのメーカーは次の2つ。

  • 日立
  • ミヤコ

ヤフオクなどにはこれよりもさらに安いのパッド(海外製?)が出ておりますが、パッドの剛性がなく、ローターとの当たりが不均一になるものもあります。なので、純正品と同等の品質を持っている上のメーカーがオススメ

購入方法は車検証に記載されている、「型式」をメモった上で、

「 (型式) 日立orミヤコ ブレーキパッド」

で検索すると、楽天、Amazon、Yahooなどがヒットすると思いますので、お好みで購入してください。

では、次からは具体的な作業の流れを説明します。

作業の流れ

簡単な流れは以下の通り。ちなみに今回はブレンボなどの対向キャリパーは除きます。

作業手順注意点
ジャッキアップ、ホイール取り外し必ずジャッキスタンドを使用。
ブレーキキャリパーのボルト(下側)取り外し・抜き取りキャリパーの下側のボルトを外します。
抜いたボルトは地面に置かないこと!
(砂利が入るとブレーキの動きが悪くなることもあります)
ブレーキパッドの取り外し
ピストン戻しピストンを戻す前にはマスターシリンダーのタンクレベルが基準線以下であることを確認。
キャリパー各部の清掃
パッドの取り付け・キャリパーのボルトの締め付け締め付けトルクはボルトの太さによりますが乗用車フロントであれば80Nm程度、リアは細いので28Nm程度
ホイール取り付け

1.ジャッキアップ、ホイール取り外し

まずはジャッアップ・ホイール外し。スタンドジャッキ(ウマ)は忘れずに!

2.ブレーキキャリパーのボルト(下側)取り外し・抜き取り

ここからが本番です。まずはキャリパーの裏側についているボルトを取り外します。

このとき、ハンドルを切って交換する方を外側に向けておくとボルトの取り外しがしやすいです!(ちなみにハンドル回らない場合はキーonしてください)

サイズのあうメガネレンチorソケットレンチで緩めたのちに抜き取ってください。ちなみに、抜き取ったあとのボルトは地面に置かず、トレーにおきましょう!

ボルトにはグリスが塗ってあるので、砂利がつきやすく、そのまま組み直すとキャリパーの動きが悪くなります。

3.ブレーキパッドの取り外し

ボルトが外れたら、キャリパーを持ち上げ、パッドを取り外します。

外れない場合は、ディスクローターとパッドの間にマイナスドライバーなどを差し込み、浮かせた後に外してください。

ちなみに、パッドを抑えている薄い金属の部分(パッドスライド部)には、ドライバーは差し込まないでください!変形するとパッドの戻りが悪くなります。

4.ピストン戻し

そのままでは新しいパッドを入れることができないので、ピストンを戻します。

ピストンを戻すと、その分のブレーキフルードがブレーキマスターシリンダーのタンクに戻ってくるので、タンクのフルードが基準線あたりにある場合には、抜き取ります。

抜き取ったオイルフルードはティッシュなどに染み込ませて燃えるゴミで捨ててください。

その後、ピストンを戻すために専門用具の「ブレーキパッド戻し」を使う場合がありますが、自分はコーキングガンで代用してます。こっちのほうがネジを回す手間もないですし、何より安いのでお勧めです。

ピストンを挟み込むようにしてガンのレバーを握ると戻せます。

ピストンの戻りが悪いようであれば、ピストンがサビている可能性があるので、ピストンを戻すのをやめてください。なお、この場合にはキャリパーのOHが必要となります。

5.各部の清掃

パッドを戻す前に、パッド取り付け部(スライド部)とキャリパー のボルト(スライドピン)をパーツクリーナー等で清掃をします。

清掃が終わったらシリコングリスを塗っておきます。

6.パッド取り付け・キャリパーボルト締め付け

新品のパッドに鳴き止め用にブレーキパッドグリスを塗り、古いパッドからシム(薄い金属の板)を流用します。

その後、持ち上げたキャリパーを元に戻し、ボルトを締め付けて完了です。

なお、締め付けトルクはボルトの太さによるので、参考値ですが、12mm:80Nm程度、10mm:40Nm程度、8mm:28Nm程度を目安にしてください。

車種によってトルクは違うので、確実性を求めるので有れば、ディーラーに聞くか、整備解説書を見ることをオススメします!

7.ブレーキの踏み込み(ピストンの押し出し)

パッド交換してすぐはピストンが全く出ていない状態(=ブレーキが効かない状態)になっていますので、ピストンを押し出すためにブレーキペダルを何回も踏み込みます。最初はブレーキペダルが柔らかいですが、徐々に硬くなってきて、その後、硬さが変わらなくなればOKです。

その後、ゆっくり車を動かし、ブレーキが聞くことを確認して完了です。

まとめ

作業のポイントは以下の通り

  • スライドピンは汚さないようにする
  • パッド の交換に合わせて各部の清掃、グリスアップする
  • 取り付け時には確実にボルトが締まっているか確認

作業としてはそこまで大変じゃありませんが、重要保安部品ですので、ひとつひとつの作業を確実に実施してくださいね!

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