ブレーキホースが生産中止・廃盤のときの対処法を紹介。結論:基本は社外品、なければワンオフ作成
ブレーキホースは重要保安部品として指定されている部品であり、これがダメなら走行できないものです。ただ、そんなにすぐにダメになるようなものではなく、10年くらいは普通に使うことができます。しかし、経年劣化でホース表面がヒビ割れしたり、最悪破裂します。走っている時に破裂したら、いきなりブレーキが効かなくなりますが、想像するだけでも怖いですよね・・・
しかも、車種によっては生産中止・廃盤となることも。ブレーキホースがなければ走れなくなってしまいますが、そんな時の対処方法について書いていきます!
1.ブレーキホース(キャリパー 〜バイピングまで)の対処法
キャリパー についているブレーキホースはチューニングでもよく交換される部品の一つであり、社外品が多いのも特徴です。
街乗りレベルであれば、違いがわからないかもしれません。
社外の有名メーカーは以下の表のとおり。
メーカー | 仕様 | 価格(車種により変動) |
---|---|---|
APP | ステンメッシュ | 2.0〜4.0万程度 |
projectμ | ステンメッシュ | 2.5〜5万程度 |
ENDLESS | ステンメッシュ | 4.0〜7.0万程度 |
キノクニ/ランマックス | ステンメッシュ | 1.5〜3.0万程度 |
ミヤコ自動車 | 純正相当(ゴムホース) | 約3,000円/本 |
Seiken(制研) | 純正相当(ゴムホース) | 約3,000円/本 |
上4つは、ステンメッシュホースであり、純正品のゴムホースに比べてブレーキング時に膨張しづらくなるため、かっちりとしたブレーキフィーリングとなるということで、メジャーなチューニングパーツです。
ただし、車種によっては感じにくいこともあり、純正相当でも問題ない、と言う人もいますので、あとは値段と相談かと思います。(ちなみに自分はもちろんコスパ重視の純正相当品です笑)
ただ、上記のメーカーでもない場合には、ワンオフでの作成になります。
ブレーキホースのワンオフ作製方法は?
ワンオフとなるとハードルが高いようにも感じますが、ブレーキホースに限っていえばそこまで難しくはありません。
そこで各社のホースの特注方法を軽く説明します。
APPの場合
実車に取り付いているブレーキホースを取り外し、HP記載のオーダーシートと共にAPPに送付するだけです!
その後、見積もり結果が帰ってきますので、金額がOKなら注文、ダメならキャンセルといった形です
ただし、APPの場合には、カー用品店など、取扱店を通しての注文になります(取扱店がない場合には、直接も可とのことです)
なお、値段は1本6600円(税込)とのことですが、実際はそれよりも高くなることもしばしばですので、ご注意を!
キノクニの場合
キノクニに関しては、ブレーキホースを送付する必要はありません。が!特注ブレーキライン専用のオーダーフォームを作成し、それをFAXで送付する必要があります。しかし、このオーダーフォームの作成には知識が必要です。
必要な情報は以下のとおり。
- ブレーキホースの長さ
- 両端のブレーキホースの継手(つぎて)の種類
ホースの長さはわかるけど、継手ってなに?
、可能であればお店に頼んでしまった方が確実です。
APPやキノクニでわりと簡単にオーダーすることができます。
継手は、簡単にいうとホースの両端の取り付けネジのことで継手と呼んでいます。キノクニでは、わかりやすくメーカーごとに分けられており、基本的にはそれを選べば問題ありませんが、旧車などは違う場合もありますので現車の継手の見た目なども参考にして選んでください。
ちなみに、キャリパー 側は国産車の大半はバンジョータイプで内径が10mmのもので、反対側は金属チューブタイプ(ブレーキパイプ)ですが、この金属チューブ側がメーカー等で異なるので注意が必要です。
2.金属チューブ側(ブレーキパイプ)の対処法
古い車によっては、ブレーキパイプが錆びてしまって穴が開くことがあります。また、カスタムした結果、パイプが擦れてしまい、穴が空いた・・・なんてこともあります。
またあまり出回らないパーツのせいか、廃盤になる確率も高く、一度穴が開くと絶望的ですよね・・・
そんなときは、「ブレーキパイプ 作製」で検索すると、ブレーキパイプをワンオフで作成してくれる会社が多数あります。
というのも、基本的にパイプは規格品で、曲げ加工とダブルフレアという先端の加工さえ行えれば、作成はできるためです。(トラックだと長く使うことが多いので、作成する機会とか多いようです)
ちなみに道具を揃えれば、自分で作成することもできますが、曲げ加工がなかなか難しいので、やはりプロに任せるのが、トータルでは安いかもしれません。
まとめ
基本的にブレーキ関係のホースはワンオフで作製できますので、廃盤の場合でもなんとかなります!
純正部品がなくて諦めてしまうことはないので、安心してください!
まぁ廃盤になる前に純正部品をストックしておくのが価格面や耐久性を考えるとコスパいいんですが。笑
まだ部品が出るようであればストックしておくことをお勧めします!